ゴリラ近況 アニーのカメラ中継の章
昨年、１１月１０日より、人工哺育で育てられたアニーと他の４頭のゴリラたちとの同居が始まりましたが、アニーはまだ群れでの生活になじめないのか、お客様からは見えないアニー専用の部屋の中で、単独で過ごしている時間が多くなっています。
５頭同居する前段階の、母親のアイと父親のシャバーニとの３頭同居時までは展示室で生活することができていたのですけれども、そこにネネとキヨマサが加わってからは、群れの中に入ることが少なくなってきたのです。
アニー専用の部屋には、おとなは通れず、体の小さいこどものゴリラだけが通過することのできる小さな出入り口が設けてあります。
アニーはここをくぐって群れの中へ自由に出入りできるわけです。
この小さな出入り口を、実はキヨマサも通ることができます。
アニーとキヨマサは通れますが...
シャバーニは通れません
キヨマサはアニーと同居してからは、よい遊び相手ができたとばかりに、この出入り口をくぐってアニーのもとへ通うことが日課となりました。
アニーもキヨマサと遊ぶことが楽しくてたまらないようで、２頭が出会うとすぐに追いかけあい、とっくみあって、団子のようになって遊びます。
元気に暮らしているアニーの姿をお客様にお伝えしたいということで、このたび、類人猿舎の観覧通路に、室内カメラからの映像を映すモニターを設置しました。
モニターの画面越しではありますが、元気なアニーの様子をご覧ください。
動物園飼育第二係 澁谷 康
