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１０月２０日はニシローランドゴリラのシャバーニの誕生日で１８歳になりました。
シャバーニはオーストラリアで育ち、２００７年に東山動植物園にやって来ました。

この度、コアラ来園３０周年記念式典出席のために名古屋を訪れたオーストラリアのタロンガ動物園の職員が大きくなったシャバーニをとても感慨深く見ていたのが印象的でした。

18歳のシャバーニ

さて、その１０月２０日からアイ、アニー母子と父親のシャバーニとの同居を始めました。

アイとシャバーニとは今年５月にアイが群れを離れて以来、約５カ月ぶりの再同居になります。
これはさぞや劇的な『再会ドラマ』を見られるかと期待しましたが、あふれる涙も熱い抱擁も見られず、その瞬間は、おたがい素っ気なくすれ違っただけで、まことにあっけないものでした。
もっとも、いつも檻越しに接していて、毎日姿は見ていたのですから、特別な感慨は湧きようもないのかもしれません。

ところが、アニーにとってシャバーニは初めて同居するおとなのオスのゴリラです。
シャバーニとは誕生直後から毎日檻越しで接しているので、知らない間柄ではないのですが、シャバーニが近づくと萎縮してしまい、避けようとします。

アニーからすれば山のように大きいシャバーニの迫力に圧倒されるのか、アイとのはじめての同居のときとはずいぶん様子が違います。
幸いにもシャバーニはアニーを受け入れているようで、乱暴な接触は見られませんでした。

3頭同居の様子（左：アニー、中：アイ、右：シャバーニ）

３頭での同居はまだ始まったばかりで、しばらくは注意深く見守る必要があります。
そのため、当面はアニーとアイ、シャバーニとの同居は１０時３０分頃から１４時３０分頃までといたします。
また、しばらくは屋内のみの展示としますので、皆様にはご理解いただきますようお願いいたします。

夕食時のアニー

動物園飼育第二係　　澁谷　康