アジアといえばメダカです

2026年10月22日(木)

この愛知・名古屋では、第81回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)が終わり、現在は第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)の熱戦が繰り広げられています。

東山動植物園でも開催前に聖火リレーが行われ、普段は見ることのない行事にたくさんの方が集まっていました。

アジアといえば、東山でもスマトラトラやアジアゾウなどたくさんのアジア原産の動物を飼育展示していますが、アジアというと、私が真っ先に思い浮かぶのは「世界のメダカ館」です。

メダカの仲間は、インドや東南アジアから日本にかけて生息する魚で、その分布は稲作地域と深く関連していることから、英語ではRice fish(Rice:米)と言い、アジアを代表する動物のひとつです。メダカの仲間(ダツ目メダカ科)は現在のところ全部で45種ほどとされていますが、世界のメダカ館ではそのうちの31種を飼育しており、他の施設では見ることのできないメダカも多くいます。

メダカ館の最近のホットな話題を2つご紹介します。メダカの仲間(ダツ目メダカ科)は、メダカ科の中の属は3つ(3属)とされていました(分類の考え方:○○目ー○○科ー○○属ー○○種となります)。しかし最近、1属(セトナメダカの属するホウライクティス属)を加えた4属であることが提唱されました。この内容は、今年の8月にロンドン・リンネ協会動物学雑誌という国際科学誌に学術論文が掲載されたもので、実は、琉球大学と東山動植物園の飼育担当者との共同研究によるものです。東山にとって大きなニュースではありますが、内容がとても学術的なので皆さんにお伝えすることが大変難しく思います。

そして2つ目ですが、最近、新種と判明した台湾のメダカ「カバランメダカ」の展示を10月27日から始めます。もちろん、国内でご覧いただけるのは、世界のメダカ館だけです。他のメダカと比較しながら観察していただくことをお勧めします。

カバランメダカ

 最後に、東山での聖火リレーに参加されたフィギュアスケーター安藤美姫さんのご挨拶で、「私、東山動植物園、大好きなんです」とおっしゃっていただき、とても嬉しかったです。

論文名  A genome-wide phylogeny of the family Adrianichthyidae and redescription of the monotypic Horaichthys setnai 
掲載誌  Zoological Journal of the Linnean Society, Volume 207, Issue 4 (August 2026) 

東山動物園長 茶谷公一

ブログ一覧へ戻る

最新の記事