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シラタマホシクサ(湿地園)
湿地園では、シラタマホシクサがきれいに咲いています。今は、サワギキョウも咲いていて、白の中のブルーが美しい!
(シラタマホシクサとサワギキョウ(青色の花の植物))
東山植物園の周りは、かつて、湿地が多くあり、白い花を咲かせるシラタマホシクサがたくさん生息していたそうです。
住宅の開発とともに湿地も少なくなって、近所で見られる植物ではなくなりつつあります。
シラタマホシクサは、この地域特産の植物のため他の場所では見ることができない希少種です。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類(VU。絶滅の危険が増大している種)に指定されています。
茎(花茎)の先端に1㎝程の白い球状の花がついています。小さな多数の花が集合したものでふわふわした感じですよ。白色の花の中にある黒いつぶつぶは雄しべの葯(やく)(花粉の入った袋)です。
一年草ですので、枯れる前に種がこぼれ落ちて、春になると発芽します。
こちら https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/document/education/selfguide_botanical_shiratama.pdf でもっと詳しく勉強してみましょう。
シラタマホシクサ ホシクサ科 Eriocaulon nudicuspe Maxim.
サワギキョウ キキョウ科 Lobelia sessilifolia Lamb. 全国の日当たりのよい湿地に生育する多年草で東南アジアにも分布。名前の由来は「沢に咲く桔梗」から。
さて、シラタマホシクサは東海丘陵要素(植田 1989)の植物群の1つです。伊勢湾周辺の低湿地(湧水湿地)を中心とした限られた場所に分布する植物の分類群を、東海丘陵要素(植田 1989)と呼んでいます。このほかの該当植物は、樹木ではクロミノニシゴリ、シデコブシ、ハナノキ、ヒトツバタゴ、マメナシなどで、食虫植物のトウカイコモウセンゴケや多年草のミカワバイケイソウもあります。
東山動植物園の植物園内でも下のところで見ることができますので、この地方独特の植物を観察してみてくださいね。
クロミノニシゴリ...奥池(浮御堂付近)で初夏に開花
シデコブシ...野はらビオトープで早春に開花
ハナノキ...日本庭園や東海の森で早春に開花
ヒトツバタゴ...植物園門付近や星が丘広場、野はらビオトープで初夏に開花
マメナシ...野はらビオトープで春に開花
トウカイコモウセンゴケ...湿地園で夏に開花
ミカワバイケイソウ...野はらビオトープで春に開花
植物園 大橋
引用文献:
植田邦彦(1989)東海丘陵要素の植物地理:I.定義. 植物分類, 地理,40(5-6), 190-202. https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunruichiri/40/5-6/40_KJ00001078646/_pdf/-char/ja
富田啓介(2022)「東海丘陵要素」の広範な学術分野および社会への受容と普及. 湿地研究, 12(1), 105-112. https://www.jstage.jst.go.jp/article/wetlandresearch/12/0/12_WR012007/_pdf/-char/ja
サワギキョウ | 水草図鑑(在来種) | 図鑑 | 大阪府立環境農林水産総合研究所
第5次レッドリスト(植物・菌類)の 公表について(お知らせ) | 報道発表資料 | 環境省
01-5thredlist-vascularplant.pdf
