よじ登る植物(センニンソウ(奥池)、ボタンヅル(圭介の庭))

2026年09月08日(火)

 上へ上へと目指すのは人も植物も同じのようです。植物の場合は地位や権力ではなく光を求めて登っていきます。

 合掌造りの家の玄関を出てまっすぐ歩いていると、おや?白い花が樹木の上の方と下の方に咲いているのが目に入ります。何だろう?この時期に樹木に咲く白い花って?と、好奇心がかき立てられて近づいてみました。
 

センニンソウ 遠景20260907.jpg

 あ、クレマチスの仲間センニンソウです。こんなに茂って咲いているのは圧巻! 独特な甘い(?)においが漂っています。
 センニンソウ 少し離れて20260907.jpg

センニンソウ 20260907.jpg

ただ、クレマチスの仲間が属するキンポウゲ科の植物は毒性のあるものが多いため、触るのは控えましょう。

 同僚に聞いたところ、「植えた記憶がないので鳥が運んできたのではないか?」「今年はみごと!」と言っていました。

 センニンソウとよく似たボタンヅルも圭介の庭で咲いていました。
 

ボタンヅル花 20260907.jpg

高みへと向かう手法はいろいろあって、植物の場合は次の5つが知られています。
①寄りかかり型(つるが他の植物の枝などの間をぬって寄りかかるように登る。ヒヨドリジョウゴ、ウメモドキなど)

②巻きつき型(つるが他のものに巻きついて登る。フジ、アケビなど)
 

巻きつき型 20260907.jpg

③鉤(かぎ)かけ型(鉤やトゲ、毛などを他の植物などに引っかけて登る。つるバラ、カギカズラなど)

鉤かけ型 20260907.jpg

④巻きひげ型(葉の一部や枝などが糸状になり、それを触手のように伸ばして他のものに絡みつく。ブドウ、エンドウなど)
 

巻きひげ型 20260907.jpg

⑤付着型(木の幹や岩盤などに根や吸盤などで付着して登る。キヅタ、ツルアジサイなど)
付着型 20260907.jpg

どのタイプがよろしいでしょうか。私なら寄りかかり型かな。巻きつき型は絞め殺してしまいそうで悪いし、鉤は悪意が感じられて恐ろしい。巻きひげ型は少しおとなしいけど、触手がねえ。そう考えると付着型は控えめですね。(なんだか性格診断のよう)

先ほどのセンニンソウやボタンヅルは④の巻きひげ型で、細長い葉柄と小葉柄が、他のものに1~2回巻きついて、つるを安定させます。

ボタンヅル 巻きつき 20260907.jpg

ボタンヅル 小葉の葉柄をほどくと 20260907.jpg
(葉柄をほどいてみました)

これくらいなら、許してもらえるかな?

高みを目指している方、植物の生存戦力が参考になるかもしれませんよ。
あ、もしかして、周りにいませんか?つる植物のような生き方をしている人!

センニンソウ Clematis terniflora DC. キンポウゲ科 葉は切れ込みがない(全縁)

ボタンヅル Clematis apiifolia DC. キンポウゲ科 葉はボタンの葉のような形(鋸歯がある)

引用文献:
朝日新聞社(1997)『朝日百科 植物の世界』4巻pp.4-30,4-31、8巻p8-226、p8-264、p8-265

植物園 大橋

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