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白い葉のようなものは何? ウスギコンロンカ(温室前館 東花卉室)
小さな黄色の花を咲かせているウスギコンロンカ。「白い葉っぱのような花びらのようなもの」が、涼し気な雰囲気を作り出して、熱帯花木の中でも控え目な感じがします。
この白いものは何だろう?と不思議に思いませんか?
花びら?でも、花はそばに咲いている黄色のものだし...。
困ったときに頼れるサイトの1つに、一般社団法人 日本植物生理学会の「みんなの広場」があります。「植物のふしぎ」 に関する質問に、専門家の方が答えてくれるコーナーがあるのです。
いろいろな疑問とその回答を見ているだけで、「植物って、面白いなあ」と感じるサイトです。
その中で、一般的な花のつくりを次のように教えてくれています。これを基本に考えるとかなりすっきりしそうです。
「花は内側から外に向かって、雌しべ、雄しべ、花弁、萼片(がくへん)、そして場合によっては苞(ほう)という順番で器官が並んでいます」、「雄しべのすぐ外にある器官が花弁で、そのさらに外にある器官が萼片ということになります」
どれどれ、ウスギコンロンカの場合は?
黄色のものは、明らかに花。筒状になっているので、雌しべと雄しべは外見からはよくわかりません(が、分解したところありました)。
では、この黄色の花弁(花びら)の外にがく(萼片)があるはず。
...ということで、写真を撮ってみました。

上の写真をアップで撮ったものが、次の写真です。「白い葉っぱのような花びらのようなもの(ピンク色の丸い点)」の、元の部分に注目してくださいね。

写真の青色の四角で囲ったところを見てください。筒状の花が取れた部分があります。取れた筒の中から白い細長いものが出ていますが、これは雌しべです。そのもとにある緑色をした冠状のものが、がく(赤色の楕円)ですね。
さて、先ほどのピンク色の丸い点で示した「白い葉っぱのような花びらのようなもの」の元はというと、がくの一部につながっています。
上から撮影した下の写真で見るともっとわかりやすいです。がくの一部が太くなって「白い葉っぱのような花びらのようなもの」になっています。
ウスギコンロンカの「白い葉っぱのような花びらのようなもの」は、がくでしたが、ハナミズキの赤色や白色の花弁のように見えるものは、苞(ほう)です。ハナミズキの花は中心にあり、複数の小花が集まって咲きます。がくや花びらは、複数の花を包まないので、ハナミズキの「葉のような花びらのようなもの」は苞ですね。
花弁なのか、がくなのか、苞なのか...。「一見しただけではわからない」と思う花はいろいろあります。でも、基本は観察です。「どう違うのか?」、「似たものがあるのか?」などという思考が、植物の世界へいざなってくれるからです。
ウスギコンロンカ Mussaenda luteola Delile アカネ科 熱帯アフリカ原産
植物園 大橋
