こんな酷暑日でも咲く花たち(イランイラン、ハナシュクシャ、斑入りバナナ、ユーパトリウム、アンゲロニア、カラジウム)

2026年07月29日(水)

連日、気温が40度近くまで上がる日々でも、咲いている植物がありますよ。

○イランイラン(温室前館 香りの有用植物室)
イランイラン 20260727.jpg 
香水の原料にもされる香り高い花。緑がかった黄色の花は、下向きに咲き、その質感と形がとても面白いです。花びらは細長く6枚、カールしています。花から精油を取り出して利用するそうです。
 先日、化粧品会社の研究員の方とお話をしていて、香りの感じ方が人によって異なることを実感しました。フトモモ科のマートル(ギンバイカ)の花のにおいでしたが、私にはかすかに匂うくらいにしか感じませんでした。しかし、研究員さんの嗅覚は鋭く様々な表現を用いてマートルの香りを説明してくださいました。調香師の方とお話しした時も、風に漂う香りの正体をすぐに説明され感服した記憶があります。嗅覚の鋭い方々とお話をすると、動物のように豊かな嗅覚の世界があるのかもと感じます。同じ空間にいたとしても、私とは別世界が広がっているのだろうと想像します。香りの世界は奥深いですが、せめて、花のにおいの違いが分かると楽しいだろうなと感じています。

○ハナシュクシャ(温室前館 香りの有用植物室)
  

ハナシュクシャ 20260727.jpg
長い間咲いて香りも楽しませてくれる白い花で、うっとりします。イランイランの香りとどう違うのか、と問われても「???」で、私には違いの表現ができずとても残念です。甘い香りです。
ショウガと同じ仲間で江戸時代に渡来したようです。
バショウ科のチユウキンレンやバナナと同じく偽茎(葉(葉(よう)鞘(しょう))が積み重なって茎状のもの)を作っています。

○斑入りバナナ(温室前館 東花卉室)
 低い天井に頭がつかえそうですが、花が咲きました!
斑入りバナナ20260727.jpg斑入りバナナ花 アップ 20260727.jpg 先日、ブログで紹介したチユウキンレンの花と見比べてみてくださいね!(先端が雄花、元の方が雌花ですよ。バナナの実があるから雌花だとすぐわかりますね)
 よーく見ると、実がしましまで斑が入っています。

○ユーパトリウム・マクラツム 'ゲートウェイ'(宿根草園)
ユーパトリウム マクラツム'ゲートウェイ'2 20260727.jpg 
フジバカマを巨大化したような、とても大きな花(花の集まり)を持つ存在感のある植物です。野趣に富んだ感じが良いですね。乾燥に弱いので、この名古屋の暑さを乗り越えるには、この場所のように、大きな樹の下などの半日陰に植えるのが良いでしょう。
先週の気温40℃付近の暑さは、直射日光の当たる場所での草花栽培を難しくしています。植える場所は慎重に検討すべきだと実感しますね。

○花壇で咲き誇る「アンゲロニア」(洋風庭園)
 そんな中でも元気だった草花がこれ!
十数年前に初めてこの花に出会った頃は、なんか変わった花の形!でも涼し気に咲くなあ、という印象でした。今はオオバコ科ですが当時はゴマノハグサ科という分類で、この科の植物が好きだったことと丈夫だったことで名前をすぐに覚えた植物です。今では、夏の花で枯れずに安心できるのはこれしかない!と思えるほど重宝する代表的な草花となっています。 
花壇に咲くアンゲロニアと温室前館 20260727.jpg 
アメリカ大陸の暖かい地方が故郷のため、名古屋では冬に枯れてしまいます。挿し木で増やすことができるので流通量が増えたのかもしれませんね。

 
○カラジウム(温室前館 東花卉室)
花ではありませんが、涼しげな植物も紹介します。
カラジウム 20260727.jpgカラジウム赤 20260727.jpg 
日陰で葉を観賞する植物ですが、白と赤では印象が異なります。お家の中で育てるのもよいですね。以前、同じサトイモ科のヤツガシラ(里芋)が八百屋さんで売っていて購入したことがあります。水盤に浮かべて育てたところ、芽が大きくなって葉が展開して...と、夏の間とても楽しめました。ほかにもサトイモ科の植物は、ポトスを筆頭に観葉植物としていろいろ出回っていますね。やるな!って感じです。
暗すぎる場所でも育ちませんが、夏の直射日光は嫌うので、お部屋なら窓辺の場所に置いてください。

 熱帯地方のような名古屋の夏を乗り越える植物や、夏でも楽しめる植物を探している皆様、いかがでしょうか。

植物園 大橋
引用文献:ハナシュクシャ Hedychium coronarium ショウガ科 Zingiberaceae シュクシャ属 三河の植物観察

ブログ一覧へ戻る

最新の記事