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思い出の花...タイサンボク(洋風庭園、アメリカ産見本園、シャクナゲの森)
2026年06月18日(木)
直径20㎝くらいの大きな白い花を咲かせている大きな木のタイサンボク。
目立ちますよね。
肉厚の大きな葉とこの時期に咲く大きな花は、思い出を運ぶようです。
私の母が子どもだった頃、実家の庭にタイサンボクの大木があって、毎年花を咲かせていたそうです。
このため、「タイサンボクの花=実家で過ごした懐かしい日々」という構図が出来上がっていて、この花が咲くと、きまって私に、自分の子どもの頃の話をしてくれます。
【タイサンボクの花】
この毎年の、母の語りが繰り返されることで、私も、タイサンボクを見ると、子どもの頃に訪れた母の実家の記憶や祖母のことを、思いだすようになりました。
記憶を呼び覚ます花、です。
このような記憶は「エピソード記憶」といわれます。
出来事の内容に加え、その時のさまざまな付随情報(周囲の環境や自分の身体的・心理的状態など)が共に記憶されているという特徴があるのだそうです。
【タイサンボク】
タイサンボク Magnolia grandiflora L. モクレン科 北アメリカ原産で日本には明治初期に渡来し、初夏に花を咲かせる。
高さは10mから22mに達し、葉はつやがあり裏には茶色の毛が密生している。
みなさんも植物に関するエピソード記憶がありますか?
私にとっては「ユーリオプスデージー」がそれです。
20代のころ、海外の公園視察で元市長からこの植物の名前を聞かれて答えられず、「私の方があなたよりずっと美しい公園を作れるぞ」と言われた、苦いエピソード記憶です。
ユーリオプスデージーの花期は長いので、この記憶の想起回数は半端なく多いのです。
しかし、その時の悔しさと恥ずかしさが、学びの原動力になっていることは確かですので、感謝すべき植物でもあります。
そしてまた、元市長との思い出でもあるのです。
ユーリオプスデージー Euriopus pectinatus Cass. キク科
南アフリカ原産で花壇や庭木などに植えられ、晩秋から初夏にかけて花が咲く。
引用文献:エピソード記憶 - 脳科学辞典
「園芸大百科事典」 講談社 1986
植物園 大橋
