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令和7年11月29日(土)に第41回東山再生フォーラムを開催しました。【開催概要】

2025年12月19日(金)

令和7年11月29日(土)に第41回東山再生フォーラムを開催しました。
今回の再生フォーラムでは、「再発見!万葉の散歩道の楽しみ方」と題しまして、愛知豊明花き流通協同組合 理事長の永田晶彦さまをお招きして、ご講演いただいたほか、椙山女学園大学准教授の宮下十有さまからは、星が丘門トンネルでの映像制作について事業紹介をしていただきました。

ポスター.png

 

 永田さまは、公益社団法人園芸文化協会の副会長も務められており、日本の花文化の普及に長年尽力し、国内外で日本の花文化を広める活動を続けられています。今回は万葉集と植物をテーマに、万葉集に詠まれた美意識と現代の植物園を結ぶ魅力を語っていただきました。
 講演では、まず日本の自然環境が花文化を育んだ背景を紹介され、豊かな水資源や火山性土壌により、多様な植物が育つ日本は世界最高峰の花の伝統文化を持つ「花文化立国」であることをお話しいただきました。
 そして、東山植物園内の「万葉の散歩道」をご紹介いただきました。「万葉の散歩道」とは、万葉集の歌にちなんだ植物と、その歌碑・高札をたどりながら園内を歩くことで、万葉集の世界を体感できる散策ルートです(※花マップを参照ください)。豊明花き流通協同組合様からは令和6年度に万葉の散歩道の高札のご寄付をいただいています。講演では、万葉集全20巻4,500首のうち約1,500首に植物が詠まれていることに触れ、万葉の歌に込められた情景、人々の思いなどを解説していただき、植物は単なる観賞対象ではなく、過去の生活や感性を映す鏡であることをお示しいただきました。また、シイやマツに関わる有間皇子のエピソードなど、歌の背景や植物の特徴を具体的に説明していただき、過去の風景を想像しながら植物を楽しむ方法をお話しいただきました。
 参加者の皆様には日本の豊かな自然と伝統文化が融合した万葉の世界を通じて、歌に詠まれた植物の魅力を感じていただけたかと思います。
 

<永田さまの講演の様子>

講演の様子.jpg

 

 宮下さまは椙山女学園大学にて映像を通じて人とものづくりをつなぐ研究をされています。
 東山植物園では、宮下さまのご協力のもと、星が丘門内のトンネル壁面を約10mのスクリーンに改修し、植物園の四季を映像で表現する新しい試みを進めており、本講演では同大学の学生さんが植物園の魅力を映像で表現するプロジェクトについてご紹介いただきました。
 動画制作はチームで行い、スマートフォンや一眼カメラなどで思い思いに園内を撮影した映像・写真や、植物園から提供した素材をもとに編集し、春の桜や温室ライトアップ、お花畑など季節感あふれる映像を完成させました。実際に星が丘トンネルで投影された映像も交えて、作品が出来上がるまでの過程をご紹介いただきました。
 この活動を通じて、学生さんは映像技術を習得するだけでなく、単なる大学の隣の場所から自分が撮影した場所・関わった公園として当園に対する認識が変化し、植物や生き物への関心を深め、来園者やボランティアとの交流を通じてコミュニケーションの場を広げることにもつなげられたそうです。

 

<宮下さまの事業紹介の様子>

事業紹介の様子.jpg 
 その他に、再生整備担当課長の平泉より、近年の再生プランの取り組み状況や、今後取り組んでいく次期事業計画などについて報告しました。
 
 講演には、約50名の方にご参加いただき、貴重なお話に耳を傾けていらっしゃいました。今後も皆さまにご満足いただけるような再生フォーラムを企画してまいります。

  
東山総合公園 再生整備課

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