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シジュウカラガンの隔離飼育について

2025年12月13日(土)

 ここ数年、国内では冬季に鳥インフルエンザが流行しています。
 東山動植物園では古代池でシジュウカラガンを展示していますが、シジュウカラガンは鳥インフルエンザへの感染リスクが高い種とされているため流行期間中は野鳥との接触を避けることを目的として、動物病院で隔離して飼育しています。
 そのため、現在はシジュウカラガンをご覧いただくことができません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

  

 鳥インフルエンザの流行が一日も早く終息することを願っています。

 

 
 ※シジュウカラガンの生態・野生での現状

 

 シジュウカラガン(Branta hutchinsii)は、カナダガンの近縁種で、全長60〜70cmほどの比較的小型のガンです。名前の通り、小鳥のシジュウカラに似た模様を持ち、頬から喉にかけて白い模様が入り、黒い首や頭とのコントラストが非常に美しい鳥です。

 

 シジュウカラガンは、主に北アメリカに広く分布し、夏は北極圏やツンドラ地帯で繁殖し、冬になると南下して越冬します。一部の個体群は日本(主に東北地方)へも飛来します。
 かつては、狩猟や生息地の減少などが原因で個体数が減少した地域もありましたが、保全活動や狩猟規制の強化により、多くの地域で回復が見られています。

(写真1)バックヤードで飼育中のシジュウカラガン.jpg

(写真2)バックヤードで飼育中のシジュウカラガン.jpg

 

動物園 獣医師

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