(植物園長の庭)梅雨入り間近!
2025年06月01日(日)
先週からジメジメした天気が続き、正式発表はともかく、なんとなく梅雨入りを感じるこの頃となり植物たちも咲き変わってきました。園内の目下の状況を紹介します。
これから主役になりそうなのはアジサイの仲間です。一足先に見頃となってきたのは、ヤマアジサイの園芸品種たちです。場所は、星が丘広場からカートで目指す目的地「お花畑」の手前にある坂道の谷側です。
お花畑には様々な花が咲いていますが、今はシロツリガネヤナギ、アスチルベが見頃です。
通称"千年オリーブ"と呼んでいる「オリーブ(オヒブランカ)」に小さな花が沢山咲きました。うれしいのですが沢山結実すると古木なので体力的に大丈夫かと心配になってきます(汗)。
ヤマアジサイの坂道を下りて「野はらビオトープ」に行くと、ノアザミがまだ頑張っています。
「源氏の庭」では、八重のドクダミが咲いてきました。
奥池の近くではホタルブクロが咲いてきました。奥の「アジサイ園」では、咲いているアジサイよりもうんと人目を惹くボリュームで咲くテイカカズラが。かれこれ1か月近く咲き続けています。
場所を、花園橋を渡った園の南側に大きく移動して、バラ園手前の「アメリカ産植物見本園」ではカシワバアジサイとケムリノキの競演が。バラは、そろそろ咲き切った花を処理して次の開花に備えないと。
新聞やTVにとりあげていただいた「ドリアンテス・エクスケルサ、英名ガイミアリリー」は先に開花した花(写真奥)が終盤を迎え、後に咲いた花(写真手前)とバトンタッチするかのようです。
最後に地味だけど熱い情報を。「東海の森」の「どんぐり広場」の辺りに植栽した「ウマノスズクサ」に、これを食草とする準絶滅危惧種の蝶「ジャコウアゲハ」の幼虫を確認しました。撮影した5月30日には、花と幼虫ともに確認できました。しかしこのジャコウアゲハ、成熟した幼虫はウマノスズクサの茎をかみ切って他の幼虫が食べられなくしてしまうそうで、いつまで楽しめるのやら...といったところです。
晴れるとかなり蒸し暑い時期です。熱中症に留意しながらお楽しみください。
植物園長 下総