ニホンリスの親離れ
ただいま閉鎖中の小鳥とリスの森ですが、中にいる動物たちは元気に過ごしております。
11月に入り親離れの時期になりましたので、今年生まれたニホンリスの仔たちの性別確認と個体識別のためのマイクロチップ挿入を実施し、小鳥とリスの森へ放飼しました。
仔リスたちはオス3頭、メス2頭の計5頭でした!
今はみんな森でにぎやかに暮らしています。
【ニホンリスの近況1】
オス3頭の仔リスたちは、放飼に伴って去勢を実施しています。これは、無計画な繁殖と無用な闘争を避けることを目的としています。
ニホンリスは本来繁殖力が強く、1頭で広い縄張りをもって群れずに生活する動物なので、「小鳥とリスの森」ではどうしても必要な処置となります。
一方、メスたちには避妊処置はせず繁殖個体としての出番が回ってくるまで、もしくは他園への移動があるまで小鳥とリスの森の中で待っているという状況です。1世代の間隔が短い(寿命が短い)小型の齧歯類ということもあり、繁殖を止めるわけにはいきません。(繁殖を止めると再開できなくなる可能性が高い。)
例年ですと6月頃まで閉鎖が続きます。
解除される頃にはまた新たな仔リスたちが顔を出していると思いますので、暖かくなったらぜひニホンリスたちに会いに来てください。
【ニホンリスの近況2】
動物園飼育第一係 加藤俊紀