こどもの日と菖蒲湯について学ぼう!
5月5日は、「こどもの日」。
この日、植物園の合掌造りの家で「イベント:こどもの日と菖蒲湯について学ぼう!」を行いました。
【合掌線沿いにのぼりを設置】
このイベントは、「NPO法人 薬草園を育てる薬剤師とその仲間たち」の7名の皆さんで行っていただきました。また、イベントでは会の皆さまのご厚意により、100束の菖蒲をご来園の方々に配布いただきました。
誠にありがとうございました。
【「NPO法人 薬草園を育てる薬剤師とその仲間たち」の皆さん】
【菖蒲湯(しょうぶゆ)】
5月5日のこどもの日・端午(たんご)の節句に菖蒲の根や葉を入れて、沸かすお風呂のことです。
中国から伝わり鎌倉時代以降の武家社会において、尚武(しょうぶ:武を重んじること)に繋がることから縁起物として定着し、江戸時代には一般庶民にも広まりました。
菖蒲の葉には、「アサイン」や「オイゲノール」等の精油成分が多く含まれており、腰痛や神経痛の緩和が期待できるとされています。
独特の香りは、初夏のさわやかな風を思わせアロマセラピー効果もあり、心身ともにリラックスできます。
菖蒲湯に使用する菖蒲は、ショウブ科(かつてはサトイモ科)の葉菖蒲で、アヤメ科アヤメ属の花菖蒲とは別物です。
菖蒲湯は、水に入れて沸かすと香りが立ちやすいですが、洗ってそのまま湯舟に入れたり、ある程度の長さに刻んでネット等に入れてから湯に入れたりしても大丈夫とのことです。その際は最初に熱めの温度で菖蒲を入れ、少し時間をおくと香りが高まるので、適温になるのを待ってから入ると良いようです。
こどもの日に邪気(じゃき)を払い元気に夏を過ごせるように願いを込めて菖蒲湯をお楽しみください。
「NPO法人 薬草園を育てる薬剤師とその仲間たち」のチラシより
来年度もこのイベントをぜひ行いたいと考えておりますので、皆さまも期待していてください。
春から初夏にかけては様々な花が咲き誇っています。
皆さまのご来園を心よりお待ちしております。
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園 緑地造園係長 石川 和之