ガンバレ、おかあさん
世界のメダカ館の正面入口を入って一番奥のところに、小さな水槽がたくさん並ぶ「カダヤシ目の魚たち」の展示スペースがあります。ここにメキシコ原産の卵ではなく子どもを産む胎生魚の「アロオフォルス ロブストゥス」がいます。
この水槽のなかに、担当者が尊敬の念を込め「おかあさん」と呼ぶひときわ大きなメスがいます。
もう2年程生きている個体で、同じ時期に生まれた他の個体は加齢により形が崩れてきたり、腫瘍ができたりして死んでしまったのですが、このメスだけは今も健康で長生きしています。
現在はこのメスの孫にあたる個体たちと過ごしていますが、大きさが2、3倍あり、貫禄十分です。この魚の姿形から「ブラックバスじゃん」といわれる方もいますが、バスとは違って子どもを産む胎生魚です。もう子どもを産むのは難しいと思いますが、まだもう少し元気でいると思います。
とても地味な魚ですが、ぜひ見に来てください。
動物園飼育第二係3班 三宅 明生