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オフィシャルブログ

ネコ、ネズミ、そしてウシへ・・・

2020年12月19日(土)

「秋まつり」と「もみじ狩り」が終わり、いよいよ本格的な冬が到来しております。

秋の期間にお届けしたナゾトキラリー「植物園探偵団~合掌線の黒猫~」も無事に終了。

各方面から絶賛の声を頂いております。脳内で。

ラリーに参加をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回も、ナゾトキの解決編を裏話とともにお届けします。

ヒアウィーゴ―。

10.jpg

まず、今回のラリーのストーリーは、

「探偵団に入団をして白猫から依頼された黒猫探しをする」

というものでした。

みんな大好き、探偵もの。もちろん私も好きです。

黒猫の写った写真をたよりにチェックポイントを回って、

それぞれのポイントでミッションをクリアしていくという流れ。

ヒントとして登場する2つの探偵ヒミツ道具が、

虫にヒントを聞ける「手がかり虫メガネ」と行く先を示す「道しるべパイプ」。

幼い頃のワクワク感を思い出しながら考えました。楽しかったです。

それでは、それぞれのポイントとミッションを紹介します。

1.おさむらいさんのもん

01.png

これは也有園の隣にある武家屋敷門です。

2020年12月現在の園内マップでは植物園側の(2)で表示されています。

マップにも載っているのにこの建物のことを知らない人、結構多いと思います。

1967年に名古屋市に寄附され、同年にこの植物園に移築・棟上げし、一般公開されました。

歴史のある建物なんですよ。

ここでのミッションは「黒猫の足跡を探すこと」でした。

足跡は4種類、それぞれ「葦」「竹」「松」「茅」と読める模様が入っています。

ここでアゲハチョウがヒントをくれます。

「お正月にこの武家屋敷門で飾られる植物」が正解だよ、と。

手がかり虫メガネ、大活躍!

実はこの武家屋敷門は旧尾張藩士兼松家の屋敷門であり、

兼松家では毎年正月に普通の門松の代わりに葦(アシ)を立てていたそうです。

植物園に移築されたあともその故事にならって、毎年正月には葦を立てているのです。

ちなみに今年も既に立ててあります!

お正月明けくらいまでは見られますので、植物園にお越しの際はぜひご覧ください。

よって正解は「葦」の模様のはいった足跡となります。

看板にも書いてある話なので難易度は☆。

2.とりのこえがあふれるばしょ

02.png

これは音風景百選の石碑がある場所です。

植物園のメイン動線上にあるので分かりやすかったと思います。

でも、そもそも音風景百選とはなんぞや?となると思うのですが...

平成8年に環境省によって選定されたもので、名前のとおり100つ選ばれています。

「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、

将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、

音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの」

だそうです(早口)。

その百選になんと「東山(動)植物園の野鳥」が選ばれているのです。ありがてぇ。

町中にありながら、自然が豊かに残り、野鳥の声をのんびりときける場所。

そんな風に評価をしていただいているのかもしれません。ありがてぇ(二回目)。

ここでのミッションは「野鳥の声を解読すること」でした。

イラストから東山動植物園で出会える野鳥をピックアップすると、

・キジバト(ツ)

・カルガモ(バ)

・カワセミ(キ)

・シジュウカラ(エ)

・ウグイス(ン)

となり、ツバキエン(椿園)が正解となります。

裏話ですが、野鳥を考えるのにかなり苦労しました。

正解のものというより不正解のものを考えるのが大変。

それほど東山動植物園には多種多様な野鳥がやってくるのです。

いることの証明より、いないことの証明の方が遥かに難しいんですね。悪魔。

結局、キーウィやトキなど野鳥としてはあり得ないものにしました。

おかげで野鳥のピックアップ自体はそれほどむつかしくなかったと思います。

しかし文字に並べ替えが必要だったことを考慮して、難易度は☆☆☆

3.おくいけじゃないちいさないけ

03.png

これは日本庭園にある池です。

日本庭園は2020年12月現在の園内マップにも載ってます。

石灯籠があったり、鹿威しの音が聞こえたり、雰囲気の良いポイントです。

ここでのミッションは「カブトムシの見せてくれた写真の場所へいくこと」でした。

ここでも手がかり虫メガネが火を噴きました。有能。

裏話ですが、カブトムシのコメントに「生涯忘れることがないように...」と入れようとしたら、

チェックの段階でNGが出されました。ちぇっ(当たり前)

問題の写真がこちら。

07.jpg

場所を知っている人は少ないかもしれません。

でもヒントで「古い窯」「古い窯」と連呼していたので、

園内マップに載っている古窯がすぐに目についたと思います。

この古窯は1972年に発掘された鎌倉時代初頭の登り窯です。

千種区の東山地区にはこうした古窯が総数で百基近く発掘されており、

当時このあたりは良質の陶土と燃料の薪の調達に適した地帯であったと考えられています。

そして、この古窯で緊急ミッション発生。

「割れたツボを修復する」という内容で、ちょっとパズル的な要素をいれてみました。

これはチラシをツボの割れている個所にあてがうと、

文字が浮かび上がるというギミックにしてありました。

うん、文字だと全く伝わりませんな。

難易度は☆☆程度かな?

でも、そのツボ修復のギミックが好きなので個人的にはお気に入りです。

4.ちずにないひみつのとんねる

04.png

これは場所自体が大きなナゾ。ざわ...ざわ...

裏話ですが、園内のスタッフからも「ここどこ?」という問い合わせがありました。つらい。

大多数がそうだろうと予想されたので、ヒントを用意しました。

3の日本庭園にて道しるべパイプがやっと活躍、合掌造りの家を示します。

そこでミツバチとバチバチ知恵比べの緊急ミッションが発生。

問題に正解するとトンネルの場所を教えてくれるという仕様になっていました。

ちなみにミツバチの問題は

「合掌造りの家の上の階(二階以上)の使用目的に当てはまらないものは?」

・家族の暮らすスペース

・蚕を飼育するスぺ―ス

・穀物や薪を貯蔵するスペース

もちろん、家族の暮らすスペースが誤りです。それは1階ですからね。

個人的には上の階で蚕を飼っていたことに驚きました。

そういった伝統の生活様式についても学べちゃう。

面白くてためになる。いいラリーです!(CM)

そして明かされるトンネルの場所。

文字で説明しにくいのですが、奥池からアジサイ園に行ってみて、

後ろを振り返ればトンネルが見えると思います。

鬱蒼と茂るシダ系の植物の中に佇む古びたトンネル。

かなりフォトジェニックなので、気になる方はぜひお訪ねください。

ラストミッションは「合掌をしよう」という内容。

ここにきて合掌、まさかの伏線回収(そうか?)

チラシにある掌のシルエット同士を合わせると答えが浮かび上がるギミックです。

思いついたときは天才かと思いました。後々考えるとそうでもないけれど。

とにかく場所が難しかったので、難易度は☆☆☆☆

これでミッションはすべてクリア。

指示のとおりにチラシを折っていくとこんな風になります。

05.jpg

あら!こんなところに黒猫の後ろ姿が!

そして猫の名前が「モミジ」であることが分かります。

これにて依頼は無事に解決です。

裏話ですが、このラリーは、

「4つのチェックポイントをまわって最後はモミジのキーワードが分かるようにして」

という超ざっくり依頼から始まっています。キビシー!!

そしてさらに裏話ですが、依頼主の白猫の「いろは」とあわせると「いろはモミジ」となります。

紅葉シーズンの植物園にはぴったりの2頭だったと思うのですが、いかがでしょうか。

今年の紅葉の見ごろの時期は短かったけれど(涙)

イチオシ写真.png

見頃の植物園。キレイでした。

前回の動物園本園からうってかわって今回は植物園を舞台としました。

行楽の秋、そして紅葉のシーズンが重なるということで、

動物園だけでなく植物園にも足を運んでほしいとの願いからです。

動物園に比べるとどうしても地味な印象になってしまっていますからね。

「植物園にこんな場所あったんだ」

「植物園にこんな風景があったんだ」

そんな気づきになれたのなら幸いです。

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ウィズコロナでの新スタイルになりつつある肝心のペンやスタンプを使わないウォークラリー。

また、新しい企画でお会いできる日を楽しみにしております・・・

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08.jpg

なんと特別ラリーの第三弾の開催が決定!!まじかよ。

ひがしやま7ふしぎ・植物園探偵団の制作陣が再集結。

もうダメです。アイデア枯渇してます(小声)

全東山スタッフ、震撼!(いろんな意味で)

WEB.png

年末年始特別イベント、ゆく年くる年ナゾトキラリー。

タイトルは「ネズ少年とモー男爵」。

今年の干支は子、来年の干支は丑。

ということで、ヒントをもとにネズミとウシの仲間をめぐるラリーです。

それぞれのポイントでナゾをクリアすると宝石をゲット。

すべての宝石を集めると大きなナゾがとける...という流れです。

そして今回のラリーの大きな特徴はなんと難易度を選べちゃうんです!

まず、主人公一人目。

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このネズ少年といくナゾトキはかんたんコース。

基本的にはこちらを選んでもらえばよいと思います。

かんたんとはいえ、それなりにやりごたえがあります。

北園エリアだけで完結するので、1~2時間で回れるんじゃないでしょうか。

そして、主人公二人目。

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このモー男爵といくナゾトキは激ムズコース。

かんたんなナゾトキラリーはノーサンキュー!という玄人向け。

めちゃムズで動物の知識以外にもパズル的な要素や雑学が必要になってきます。

裏話ですが、チェックの段階でやりすぎだといわれてしぶしぶ調整しました。

それでもかなりの高難易度です。

本園と北園を回るので、3時間はかかると思います。つらい。

どうしても、という方にのみオススメするマニアックコース。

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宝石を探すふたりのナゾトキレース。

その結末はあなたの目で確かめてください。

今回の年末年始はコロナの影響があり、イベントの多くを控えさえていただいております。

非常な密が予測されるため、受験生応援の「コアラのウンチペーパープレゼント」も実施しません。

イベントが少ない中、密にならずに楽しめるものを提供したいということでこのラリーを考案しました。

現在開催中で令和3年1月31日まで行っております。

正門、北園門、スカイタワー門、上池門にあるチラシを手に取れば誰でも参加できます。

イベントの詳細はこちら

ちなみに年末年始の休園日は12月28日(月)~1月1日(金)ですのでお間違えなく!

ご来園の際はぜひ、ネズ少年とナゾトキを楽しんでください。

あ、どうしてもという方はモー男爵のこともよろしくお願いします。

スタッフ一同、お待ちしております。

うっす。

管理課業務係  石川 恭之

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