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オフィシャルブログ

コアラの祖先が怖すぎる!

2019年10月18日(金)

先の台風19号では、河川氾濫により大きな被害が生じました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また一刻も早い復旧を祈念しております。

さて、東山動植物園では恒例の秋まつりがスタートしました。すがすがしい秋晴れに恵まれ「動物園長と歩こう」10/6(日)には多くの来園者にご参加いただきました。1時間くらいでしたが、最後のコアラ舎までお付き合いいただきありがとうございました。今回のツアーはコアラ来園35周年の節目ということもあって「オーストラリア動物」をテーマにしました。最後を飾った「コアラ」は、子どもから大人まで幅広く愛される東山のトップスターです。ゆったりとした仕草と抱きしめたくなるようなフワフワ感がたまりません。寝ていることも多いのですが、そのリラックスした姿は、まさにスローライフのお手本。見ていて癒されます。

でも、そのコアラの祖先である「ディプロトドン」。ちょっと怖すぎます。私はこの有袋類の古代種とオーストラリアの博物館で会いました。260万年前から5万年前の更新世(※地質時代の年代区分の一つ)のオーストラリアに分布していた有袋類ですでに絶滅しています。コアラやウォンバットの先祖と考えられており、体長は巨大な草食動物で、最大で体長3m、肩高2m、体重は2790kgほどにもなる現在のサイのような大きさだったということです。博物館の展示は復元模型ですが、有袋類の特徴であるお腹の袋があり、コアラやウォンバットの面影が残っています。同じ時期には、体高2mのカンガルーの祖先やフクロライオンもいたということです。これらの動物が、なぜオーストラリア大陸から絶滅したかについてはいろいろな説があるようです。

現代のコアラ(ななみとホリー) .jpg現代のコアラ(ななみとホリー)

古代のディプロトドン(コアラ・ウォンバットの面影がありますね).jpg古代のディプロトドン(コアラ・ウォンバットの面影がありますね)

古代のディプロトドン(骨格です).jpg古代のディプロトドン(骨格です)

次回の園長と歩こうは10/27(日)10時30分から予定しています。
その他、飼育員ならではのお話が聞ける人気のアニマルトークのほか、動物園スタッフによる35周年記念ツアー"コアラ舎を目指せ!"といった特別ツアーが10/19(土)、10/20(日)、10/26(土)に予定されています。引き続き、秋まつりをお楽しみ下さい。

動物園長 黒邉雅実

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