お帰り、ムック!
2019年05月16日(木)
この度は、当園のカナダヤマアラシの脱出にあたり、大変なご迷惑とご心配をおかけしました。
動物園として動物脱出はあってはならないことであり、深く反省しています。
動物脱出の原因につきましては、前日に行いました展示施設のレイアウト変更作業の際に外した部材が、そのまま残された状態でした。
この木片を足がかりに、擁壁を超えてヤマアラシ(ムック)は外に出たと推測しています。
夜に活発に動く習性に加えて木登りの得意なムックは園外にまで到達し、夜の公道を移動していたところを、心ある市民の方に発見していただきました。
すぐに通報をいただいたことから、短時間での保護につながりました。
バックヤードに収容後のムックは喉が渇いていたようで、水を飲んでいました。
落ち着いたのを見計らって、健康チェックを行いました。
ムックは発見していただいた方の機転で、動物園正門横の電話ボックスをシェルター代わりに閉じ込められていました。
そのおかげで、無傷で健康上の問題もありませんでした。
カナダヤマアラシ舎につきましては、改めて安全確認を行い、再展示の準備を整えました。
本日(令和元年5月16日)より、ルーリー(メス)と一緒に展示を再開します。
今後も飼育動物の安全管理には十分留意して参りますので引き続き、東山動植物園のカナダヤマアラシをよろしくお願いします。
動物園長 黒邉 雅実