すごいパワー!! 緑の水「グリーンウォーター」
2017年07月23日(日)
毎日暑い日が続いていますね。人間はぐったりするところですが、屋外で飼育しているメダカ達は元気いっぱいです!繁殖期真っ只中で、たくさんの産卵がみられています。
私が担当する世界のメダカの仲間たちは、卵でふえる卵生です。もちろん二ホンメダカも卵生です。卵の大きさは、メダカの種類ごとに様々で、稚魚の大きさも卵の大きさにだいたい比例します。今まで飼育したことがあるメダカの中では、最小の種類で卵0.7㎜、稚魚3.0㎜、最大の種類で卵2.0㎜、稚魚7.0㎜です。
稚魚は、口に入る大きさのものしか食べることができませんので、とくに小さな稚魚に与えるエサには、ワムシという動物性プランクトン(大きさ約0.02㎜)を使います。しかしそれでも100%の稚魚が成長するわけではありません。そこで、一部の種類では、緑色の水「グリーンウォーター」の中で育てる方法をとります。
グリーンウォーターとは?
屋外でバケツに水を入れたままにしておくと、緑色の水になったという経験お持ちではありませんか?その水の中には植物プランクトンがたくさんいます。
植物プランクトンは大きさ約0.05㎜で、自然に水中にたくさん湧いて、メダカの稚魚のエサとなり、赤ちゃんメダカはすくすくと大きく育ちます。親メダカも、緑の水の中に含まれるたくさんのエサのおかげで、よい栄養状態で飼育できます。
もしメダカをご自宅で飼育されている方はお試しください。見た目は汚れた水に見えますが、メダカにとっては、とても良い水ですよ。
動物園飼育第二係 田中 理映子