メダカの北日本集団と南日本集団
ニホンに生息しているニホンメダカには、北日本集団と南日本集団の二つのタイプがあるのをご存知ですか?
見た目はそっくりですが、北日本集団(写真上のメダカ)は主に新潟地方などの日本海側に生息していて、各ウロコの周りが黒く、まるで網タイツをはいているように見えるのが特徴です。
南日本集団(写真下のメダカ)はウロコが白っぽく見えるのが特徴です。両者は見た目ではそっくりなのですが、遺伝子を調べると、なんとヒトとチンパンジーよりも離れているのです。
そのため最新の図鑑では、北日本集団を「キタノメダカ」、南日本集団を「ミナミメダカ」として別種扱いしていますが、世界のメダカ館では、ニホンメダカとして統一しています。
新潟地方へ行く機会がありましたら、北日本集団のメダカを探してみてください。
ただし、北日本集団のメダカを持ってきて南日本集団のメダカがいるところに放すことはやめてくださいね。
動物園飼育第二係 水野 展敏