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オフィシャルブログ

[80th]ライオン舎

2016年07月20日(水)

東山動植物園は来年で開園80周年を迎えます。

本園のライオン舎は開園当初から存在し、現在でもライオン達の住まいとしてその機能を果たしつづけております。

開園当初は大型肉食獣舎としては日本初の檻のない獣舎としてエポックメイキングな存在だったようで、建設にあたってはドイツのハーゲンベック動物園の獣舎を参考にハーゲンベック氏らの監修を受けて作られたといわれています。



おなじみライオン舎



最大の特徴は来園者と動物の間に深いモート(堀)を設けることで檻を排して動物を展示する「無柵放養式展示」…とここまではコアな東山ファンの方ならよくご存知のお話と思います。

ちなみにこのモート幅、深さともに約8メートルと言われライオンのジャンプ力では飛び越えられない事を計算して作られているのですがもし、ライオンがモートに落ちたら…?

「安心してください!ちゃんとお家にもどれますから!」モートからライオン舎の展示場につながる通路があります。



ここです!



この通路はどうなっているのでしょう?
ちょっと探検してみようと思います。



赤い矢印が出入り口



ライオン舎展示場です。写真の手前から2番目の出入り口がモートへ繋がる出入り口です。他はライオン達のお部屋の出入り口です。



狭い出入り口です!



中はかなり急斜面の一本道です。下までの距離は5〜6mほどでしょうか。



展示場側から



モート側から



そして出口には…。



スカイタワーが見えます!



このような景色が広がっていました!

ちなみにこのモートの水深は浅いところで50?p、深いところでは1m弱あります。これ以上進むには胴付長靴が必要なので今回はここで引き返しました。
この通路は11年前、今は亡き雄ライオンの「ライ」が転落した際に救助のため使用されました。

建設されて80年、現在では老朽化が否めませんが、「より自然に近い風景でライオンを見せたい!」という熱い思いを込め、当時の技術と知識の粋を集めて作られたライオン舎。これからも東山の「名所」、日本の動物園の「史跡」として存在し続けるでしょう。



歴史があるんだね!



動物園飼育第一係  小林 隆志

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