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オフィシャルブログ

「ぞう列車」が走った日

2016年06月18日(土)

6月と言えば遠足シーズン。この時期、たくさんの小・中学生、幼稚園・保育園児で動物園内は賑わいます。子供たちのお目当てはゾウ・コアラですかね。ネット上で話題に火がついた二シローランドゴリラは子供たちよりも引率の先生方が興味津々なのでは?

ところで、今から67年前の6月18日、ここ東山動物園で歴史的な出来事があったことはご存知ですか。戦争が終わって間もない昭和24年のことです。その日は滋賀県からの小学校児童およそ1000人が名古屋へ遠足で向かっていました。その列車は、当時は全国でも東山動物園にしかいなかったゾウを見るために走った特別列車で「ぞう列車」と呼ばれました、昭和24年6月の第一号列車から同じ年の秋までのべ1万1千人もの子供たちを乗せて、全国各地から走りました。この時、東山動物園で全国の子供たちを出迎えたのはアジアゾウのエルドとマカニーですが、戦争の始まる前はさらにアドンとキーコを加えた4頭のアジアゾウを飼育していました。


戦前の4頭のアジアゾウ(左からエルド、アドン、マカニー、キーコ)


現在、新しいアジアゾウ舎「ゾージアム」ではコサラ、ワルダー、アヌラ、さくらの4頭のアジアゾウを飼育しています。「さくら」は東山動物園で初めて繁殖したゾウです。当時とはゾウの展示施設も個体も違います。でも変わらないのは本物のゾウを見たときの子供たちの弾ける笑顔・目の輝き。そして動物園スタッフが受け継いできた飼育動物を守り、命をつなぐという使命です。ぞう列車のお話は「ゾージアム」一階の展示コーナー
に詳しく紹介されていますので、アジアゾウ舎に来られたらぜひ見て下さいね。


現在の4頭のアジアゾウ(左からさくら、アヌラ、コサラ)


現在の4頭のアジアゾウ(ワルダー)


動物園長  黒邉 雅実

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