重文温室こんなことやっています
2015年01月16日(金)
植物園の重要文化財温室前館の保存修理工事が動き出して4か月。
解体調査が順調に進んでいます。
ん?なんだかぜんぜん進んでないように見えるけど?
そんな風に思われる方も多いと思います!ごもっともです!外観はほとんど変わってないですから。
しかし!温室内部では、重要文化財の調査と解体(分解といった方が良いのでしょうか・・・)がどんどん行われています。
例えば・・・・・
多肉植物室の中央ますの土壌解体(土の調査搬出)です。
土壌を取り除いた後、下に敷いてあった玉砂利を熊手などできれいにとります。
その下には・・・・・
このように、きれいに四角い敷石が敷き詰められていました。
これは、上の砂は流れずに水だけきれいにはけていくようになっています。敷石の高さは地下水の水位より上にありました。
さらに、敷石の下には・・・・
外へつながる排水管が見つかり、敷石の層に水が溜まらないようになっていました。
植物のことや地形などをしっかり考えて、このような構造で設計されたことも、作られてから80年近くも植物がすくすく育ってきた理由の一つです。
上のような写真を工事範囲をぐるりと囲む白い囲いの東側(ガーデンテラス側です。)に温室植物の移植状況の写真と併せて貼っています。植物園にお越しの際には、こちらも是非ご覧ください!
ちなみに、温室後館は従来通り観覧できます。
再生整備課再生整備係 水谷 純