青いザリガニの不思議
2014年03月23日(日)
世界のメダカ館の第3展示室にはアメリカザリガニがいます。
普通、アメリカザリガニといえば赤黒い色をしていますが、世界のメダカ館のザリガニは青色をしていて、見に来るお客さんは驚かれます。
「青色になる種類ですか?」、「なにか特別な色のつくエサをあげていますか?」とよくきかれますが、ザリガニのある体質によるものなので特別な事は何もありません。
では、なぜ世界のメダカ館のアメリカザリガニは青色をしているかというと食生活に秘密があります。
ザリガニは食べた植物に含まれる化合物から赤い色素を作ることで体の色を赤黒くしています。
しかし、人間で言う野菜不足でお肉ばかりを食べているザリガニは赤黒い色素を作ることができず、青白くなっていくのです。
しかし、食生活を戻し野菜もバランスよく食べると、また赤色の色素が作られ、元に戻ります。
世界のメダカ館のザリガニのエサは赤虫を中心にあげているため、だんだんと赤色の色素が抜け綺麗な青色になっていきました。
しかし、なかなか青色になる個体は少なく、植物をあげなかったから絶対青色になるということはないようです。
同じ種類のザリガニなのに色の変化があるって不思議ですよね。
春がやってきてお散歩日和が多くなってきました。
世界のメダカ館でこの不思議なザリガニを見に来ませんか?
動物園飼育第二係 高木 咲弥