絶滅
2012年08月17日(金)
今年の6月にガラパゴス国立公園の研究センターで、推定100歳の雄のゾウガメが死亡しました。彼の名前は「ロンサム・ジョージ」といい、ガラパゴスゾウガメの一亜種であるピンタゾウガメとして地球上に残る最後の1頭でした。
現在は毎日何種かの生物が絶滅していると言われますが、なかなか実感できるものではありません。しかし、彼のことを知る人にとっては絶滅を身近に感じられたのではないでしょうか。
ゾウガメの仲間は島によって亜種の違うことが知られています。その一亜種が絶滅したからといって、我々には何も影響はありませんが、絶滅の原因が人間によるものだと思うと、残念な気持ちになります。
東山にはアルダブラゾウガメがいます。ガラパゴスゾウガメの次に大きなカメです。実物の大きさを実感するとともに、ゾウガメ達の不幸な過去も知っていただければと思います。
動物園長 橋川 央