ホッキョクグマ体毛の変化
昨年の夏、新聞などで報道され話題になりました北極熊のサスカッチ(オス)とオーロラ(メス)二頭。
白クマならぬ緑クマとして全国にとどろかせました。
原因は、ホッキョクグマの毛がストローのように中心部が空洞になっている特殊な構造のため、毛の中に入った『藻』(も)が繁殖して緑色に見え、抹茶をまぶしたような緑クマになったのでした。
当初、コケやカビではないかというご心配の声もいただきましたが、クマ自身の健康に影響はありませんのでご安心下さい。
年が明けて、やっと白くなりました。
当初は気温が下がる11月になれば藻の繁殖が抑えられ、元の白毛に戻ると予想していましたが、暖冬のせいか、なかなか緑色が抜けませんでした。
体毛どれくらい変化したかを実際に確かめたい方は今がチャンスですよ。
動物園飼育第一係 木村 勝