水の中の「丑」
今年の干支は丑(うし)ですね。東山のウシと言えば、バイソン?ボンゴ?
今回はメダカ館第3展示室で展示している「ウシ」の紹介です。
ウシモツゴは、愛知、岐阜、三重の一部にのみ生息する日本産淡水魚。ふつうのモツゴより頭部がやや大きくずんぐりした体形から「ウシ」の名がつけられました。
全長7cmほどの小魚ですが、気性の荒さはまるで闘牛。特に繁殖期のオス同士の争いはどちらかが死ぬまで続くこともあり、「ケンカモロコ」の異名を持つほどです。
地元・濃尾平野ともゆかりの深い魚ですが、生息地の減少に伴って絶滅危惧種1Aに指定されており、メダカ館でも犬山市内に生き残っていたウシモツゴの系統保存に取り組んでいます。今年は水中の小さくて勇猛な「ウシ」にぜひ会いに来てくださいね!
動物園飼育第二係 井本 みな