9/18は国際レッサーパンダデー2021
2021年09月18日(土)
9月の第三土曜日は国際レッサーパンダデーです。
国際レッサーパンダデーは、希少動物のレッサーパンダにより関心をもち、詳しく知ってもらおうと、国際的な保護団体であるレッドパンダネットワークが定めました。日本では"小型のパンダ"という意味のレッサーパンダで親しまれていますが、欧米では赤茶色の毛並みからレッドパンダの呼び名が一般的です。
野生のレッサーパンダは連続しない2つのアジア地域に生息していて、ネパールに生息するネパールレッサーパンダと中国南部に生息するシセンレッサーパンダの2亜種に分類されます。
日本の動物園でも2系統に分けて飼育されていて、多くはシセンレッサーパンダですが、ネパールレッサーパンダも1園(熱川バナナワニ園)のみで飼育展示されています。
野生のレッサーパンダの生息数は約10,000頭とされ、減少の原因は人口増加に伴う森林伐採・保温性が高く良質の毛皮を狙った密猟・ペット動物からの感染症など私たち人の活動に大きく影響を受けています。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、このままでは数十年後に絶滅してしまう可能性があります。
【野生のレッサーパンダ写真(レッドパンダネットワーク提供)】
国際レッサーパンダデーを機にレッサーパンダの現状・生態・当園の個体などに私たちと同じ東アジアに暮らすレッサーパンダについてもっと知っていただけたら嬉しいです。4頭になった東山動植物園のレッサーパンダたちの明るい未来のために今後は繁殖にも挑戦していきます。引き続きの応援をよろしくお願いします。
レッドパンダネットワークのホームページはこちら↓
https://redpandanetwork.org
動物園長 黒邉 雅実