植物園さんぽ。花のふしぎ。
コロナウイルス感染拡大防止のため、現在東山動植物園を閉園させていただいております。皆様には大変ご不便をお掛けしております。
5月になり暑くなる日も多くなってきました。植物はこれから夏にかけ、子孫を残すために花を咲かせ、実を付け、栄養分を蓄えていきます。
○植物の花はどうしてきれいなの?
花は花粉を運んでくれる昆虫や鳥など、花粉媒介役のポリネーター(送粉者)たちに寄ってもらうため、様々な色や形、香り(におい)などでアピールしています。
植物からみれば、私たち人間の気を引く必要はないわけですが、邪魔さえしなければ楽しませてもらうのはアリかと思います。
❖それでは、今ちょうど見ごろとなっている植物を紹介していきます。
【桐(キリ):キリ科】
【支那油桐(シナアブラギリ):トウダイグサ科】
【ヒトツバタゴ:(モクセイ科)】
【姫空木(ヒメウツギ):アジサイ科】
【額空木(ガクウツギ):アジサイ科】
【雪餅草(ユキモチソウ):サトイモ科】
【立浪草(タツナミソウ):シソ科】
【二人静(フタリシズカ):センリョウ科】
【浜梨(ハマナス):バラ科】
【木香薔薇(モッコウバラ):バラ科】
【蒲山菖蒲(カマヤマショウブ):アヤメ科】
【藤(フジ):マメ科】
❖まとめ
植物はポリネーターの気を引くため、花の色や形、香り(におい)などを進化させてきました。その結果うまく受粉に成功し、種子を付け、子孫を残せた植物が今の時代まで生き残っています。
ただし私たちのお気に入りの花が、必ずしもポリネーターたちの気を引くわけではありません。
植物園緑地造園係長 太田 幹夫