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オフィシャルブログ

着生?寄生?それとも・・・。

2020年04月24日(金)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在東山動植物園を閉園させていただいております。皆様には大変ご不便をお掛けしております。

皆さんは着生植物や寄生植物という言葉を聞いたことがありますか。
言葉の感じから、なんとなく想像はできると思いますが、少し解説します。

○着生植物:着生している植物から栄養分を吸い取っているわけではなく、幹や枝を単に足場として利用している植物。
例:ラン科の植物など

○寄生植物:宿主となる植物の幹や枝に寄生根を食い込ませ、水分や栄養分を吸収している植物。
例:ヤドリギ、ラフレシアなど

ところでそんな植物どこにあるの?
ランは鉢植えだし、ヤドリギなんてめったに見れないし、ましてやラフレシアなんてあるわけがない。

❖そのとおりです。ヤドリギ以外は熱帯雨林でもない限り、自然の状態で見かけることはありません。
でも似たようなもの?を植物園で見ることができます。それがこちらです。

写真①.jpg○楠木(クスノキ)から向かって右に車輪梅(シャリンバイ)、左に鼠黐(ネズミモチ)が生えています。場所はスカイビュートレインの植物園駅のすぐ近くです。

◆早速、接近してみましよう。

○まずは車輪梅(シャリンバイ)。


写真②.jpg

写真③.jpg

○次は鼠黐(ネズミモチ)

写真④.jpg

写真⑤.jpg

○両方とも楠木(クスノキ)の又から生えています。

本来、車輪梅(シャリンバイ)も鼠黐(ネズミモチ)も着生や寄生をする植物ではありません。そのため根がどうなっているか、今のところ知るすべはありません。運悪く?芽生えた場所がここだったことを運命として受け入れ、がんばって生き抜いた結果が今の姿です。いつか真相を知りたいですね。

❖寄り道します。

【白山木(ハクサンボク):レンブクソウ科】

写真⑥.jpg

【木香薔薇(モッコウバラ):バラ科】

写真⑦.jpg

【ムーシューチュー:レンブクソウ科】

写真⑧.jpg

【花水木(ハナミズキ):ミズキ科】

写真⑨.jpg

【'兼六園菊桜'(ケンロクエンキクザクラ):バラ科】

写真➉.jpg

◆花を見るもよし、くつろぐもよし、植物園の楽しみ方は人それぞれ
ですが、ニッチな部分を楽しむのもありですよ。

植物園 緑地造園係長 太田幹夫

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