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園内の桜が見ごろを迎えましたが、都市部を中心に新型コロナウイルスが現在も広まっていることはたいへん残念です。まず、皆さん一人ひとりが、自身そして家族を感染から守るという強い意識をもつことが大切です。そのため、広い園内であっても、周りの方と近距離にならないよう注意しながら楽しんでいただけたらと思います。

【桜が見ごろの動物園内】

さて１月２４日から募集を開始しておりました野生コアラ救済支援金につきまして、お知らせのとおり３月末で募集を締め切らせていただきました。皆さんからお寄せいただいた支援金は、おかげさまで8,348,880円にもなりました。ご協力いただき誠にありがとうございました。東山動物園長として、皆様のあたたかいご支援、ご協力に心より感謝を申し上げます。

この支援金は姉妹動物園であるオーストラリア・シドニー・タロンガ動物園が運営する「タロンガ基金」にすべて送金いたします。タロンガ基金は同動物園が行う野生動物の保護・教育・研究の活動のための支援を募るために設立されました。タロンガ動物園は今回の森林火災で被災したコアラなど多くの野生動物を緊急的に保護し、現在も治療やリハビリを続けています。

タロンガ動物園のキャメロン・カー園長からは「東山動植物園そして市民・来園者ほか多くの皆さんによるたいへん親切なご支援に感謝をしています。火災は現在鎮火して森林の回復作業がスタートしています。今後は、まず被害を受けた生息地の野生動物の状況を評価し、保全の必要な「種」の優先順位を決めます。次に動物園で繁殖プログラムを策定し、飼育個体を、国立公園などの生息地にリリースして復元をめざします。何年もかかる長期プロジェクトになります」とのメッセージをいただいています。

【東山動植物園を訪問されたタロンガ動物園のキャメロン・カー園長（隣は私）.】

なお、タロンガ動物園のホームページでは森林火災で被災した動物を救うためのクラウドファンディングの募金を継続しています。詳しくはこちらのQRコードをスキャンして下さい。

また、タロンガ動物園ホームページのURLはコチラになります。

https://gogetfunding.com/australian-koala-and-wildlife-crisis-appeal/?lang=ja

動物園長　黒邉雅実