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全米が泣いた・・・!メダカクエスト。

2019年12月09日(月)

  • 秋まつり
  • 世界のメダカ館

令和元年の秋まつりが終了しました!大団円!

期間中、たくさんのご来園をありがとうございました。

コアラ来園35周年、

koara.JPGハロウィンアニマルトーク、

animaruto-ku.JPG

おシャンティなフォトスポット、

fotosupotto.JPG

なかなか見ごたえのある秋まつりだったように思います。

フィナーレステージでは我らがズーボが紅葉のドレスを着て踊ってました。

fina-re.JPG

曲は話題のやつ。大盛況でした。

晴れた空に種をまこっ♪

さて、その秋まつりイベントの中でひときわ異彩を放ち、一部で話題となっていたのがこれ。

メダカクエストポスター_p001.png

「メダカクエスト」です。

東山動植物園でとてもたくさんのメダカがみられること、知っていましたか?

メダカの仲間は現在37種が確認されているのですが、当園の「世界のメダカ館」ではなんと31種を飼育!

展示しているのは21種ですが、どちらにしろ多い。圧倒的じゃないか・・・!

さらに研究等にも力を入れていています。

2014年にティウメダカ、2018年にドピンドピンメダカが新種として認定されることに尽力しました。

teliu.JPGティウさん近影

dopindopin.JPGドピンドピンさん近影

ちなみにこの2種の新種メダカを展示をしているのは世界でここだけです。

そう、「世界のメダカ館」は全世界でも類を見ないメダカ特化型施設なのです。一味違うのね。

他にもイタセンパラをはじめとした日本の天然記念物の淡水魚4種類すべてを見られます。

itasenpara.JPGイタさん近影

ほんとに、本当に素晴らしい施設なのですが・・・大きな弱点が。

 知 名 度 が 低 い ん で す 。

何度も園に足を運んでいる方からも、「行ったことがない」「知らない」という声がちらほら。悲しみ。

東山動植物園は有名な動物が多いですからね。

コアラ・・・

シャバーニ・・・

つよい。

かてない。

そんな逆境のなか、少しでも「世界のメダカ館」とそこにいる淡水魚たちに興味を持ってもらいたい。

そう思い立ち、企画したのが「メダカクエスト」です。

水辺からメダカが消えてしまった世界線で、その謎を解き明かしてメダカを救うというストーリー。

ズーボと賢魚の力を借りながら、5つのコトバを集めてメダカを消した元凶の正体に迫っていきます。

しかし、クエストのなかでは元凶に仕える三天王(1つ足りなかった)の影も見え隠れします。

やつらの妨害を乗り越えて、果たして世界線を正すことができるのか・・・?

SF(すこしふしぎ)スペクタル大長編となりました。過去の自分を騙せ!世界を騙せ!

少し難易度を高めにしたので、難しい!という声もちらほら。

しかし、謎を解くために館内の展示をあちこち見てもらうのが狙いでした。

クエストを進めることによって自動的にメダカや淡水魚、それらの保護について学べるんですね。

環境教育も視野に入れて、お子様も大人の方もにっこりなイベントに仕上がったと自負しております。

ご清聴ありがとうございました(満足)

前述のとおり、意外と反響があり本当に多くの方に参加をしていただけました。

北は北海道から南は沖縄県まで、遠方からの応募もあって驚き!

皆さま、ありがとうございました。

ここで、「メダカクエスト」の正解発表の補足をさせていただきます。

正解は「ムカンシン」でした。

それぞれの1~5のコトバを集めるためのお題の回答がこちら

1コモリメダカ解.png

2じゅもん解.png


3消えたコトバ解.png
4メキシコ解.png5休眠卵解.png

参加した方は、答え合わせになると思います。

未参加の方もこんな雰囲気でやっていたんだなくらいに思っていただければ幸いです。

ちなみに2のコトバのギンブナのじゅもんがとくに難しいと評判でした。

個人的には4のコトバのヒントが好きなんですけどね。ヒントをビリビリにされた絶望感が良い。

何にせよ、遊びと学習のバランスをとることや難しさの調整を考えるのが結構大変でした。

クエストの企画を考えている方は参考にしてください。あんまりいないと思うけど。

あと、声を大にして言いたいのは、正解の「ムカンシン」に秘められた意図です。

これがクエストの核と言っても過言ではありません。

メダカを消してしまった元凶は「ムカンシン」、つまり我々の「無関心」なのです。

クエストに出てくる三天王はそれぞれメダカの生息を脅かすもの(環境破壊、外来魚、遺伝子攪乱)を象徴していました。

しかし、それらはもとをたどればすべて人間の手によるものであるうえに、氷山の一角に過ぎません。

人間の行いは様々なかたちで生態系に影響を与えており、そのために数多くの種が絶滅の危機に追いやられているのです。

さらに、なによりも危機的なのはそのことについて多くの人が"知らない"あるいは"興味がない"ことです。

興味を持ち、現状を知らなければ、保護をすることもできません。

あれほど身近だったニホンメダカがひっそりと数を減らし、ついには絶滅危惧種になってしまったのが良い例です。

水辺やそこで暮らすメダカたちについて「無関心」でいること・・・それこそが彼らにとっての一番の脅威なのです。

イベントを通じてその「無関心」を少しでも減らせられれば、という願いを込めました。

元凶である「ムカンシン」の弱点が正体を知られることという設定にもその辺りが生きています。伏線スゲー。

さて、企画者のくだらない語りはこの辺りにして。

「ムカンシン」と正解を応募してくれた方から抽選で100名様に心ばかりのプレゼントを郵送させていただきます。

抽選の結果は賞品の発送をもってかえさせていただきますので、楽しみにお待ちください。

今後もこういった企画を立案出来たらなと思っております。

これからも東山動植物園、そして「世界のメダカ館」をよろしくお願いいたします。

medaka.JPG

うっす。

管理課業務係 石川 恭之

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