春雨じゃ(星が丘門花便りNo.103)
2019年04月22日(月)
家を出たときは曇り空だったのに、星が丘駅に着いたら雨。それもかなりの降り方...。
こんにちは。星が丘門公園愛護会です。
毎月第1水曜と第3水曜の午前中、東山植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。本日から10時半集合なのですが、みなさん覚えてらっしゃるかしら。
こんなに降っているから、誰にも会えないかも...なんて思いながら、長い坂道を上っていくと、Mさんを発見。自動車学校近くのプランターのそばで、傘を差しながら花殻摘みをしているではありませんか。
「あいにくの雨ですね」
「でも、植物はうれしそうですよ」
「水やりの手間が省けるから、私たちもラッキーですね」
...そんな会話を交わしました。
花殻を摘んで、きれいになったチューリップとパンジーをご覧ください。
〈雨に濡れてもうれしそう〉
万物が清らかで生き生きとしている「清浄名潔」という言葉を訳した、晩春を表す季語が清明(せいめい)。二十四節気の清明は、ちょうど今の時期にあてはまりますが、今週末からは穀雨(こくう)。種まきをする時期に降る雨は、農作業にとって重要な意味を持ちますから、あらゆる自然の変化を皆で共有し、暮らしの目安にしてきたご先祖様たちの知恵には、頭が下がりますね。
〈スノーフレークとムスカリ〉
星が丘門のツワブキは花が終わり、自然に生えたムスカリやスノーフレーク、チューリップなどが清楚な趣。白とパープルとグリーンの配色が素敵で、先着していたOさん、Tさん、Sさんに「写真に撮らなくては!」と促され、撮影しました。
〈白いチューリップとムスカリ〉
そういえば、星が丘門には、もう一種チューリップがあります。花びらのグラデーションが見事でしょ。同じものがお花畑にはたくさんあります。
〈シュッとしたチューリップ〉
もうすぐゴールデンウイークですね。4月29日は昭和時代には天皇誕生日でしたが、平成になってから「みどりの日」を経て「昭和の日」になりました。
では「みどりの日」は、いずこへ?
今年は5月4日(土曜日)です。
「みどりの日」を詠んだ句を見つけました。
汲み置きの 水に降るもの みどりの日 高橋 ちよ
どの窓も 空呼び寄する みどりの日 菊井 義子
空気まで 色つきさうな 緑の日 大谷 栄子
こどもの日の翌日(振替休日)までの長い休み、病院のお世話にならぬよう用心しなくては。
子供の日 小さくなりし 靴いくつ 林 翔
平成31年4月17日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(東山植物園担当:緑地造園係 野村幸央)