「五色さくら」紹介します。
2019年03月30日(土)
突然ですが みなさん、秋の頃を思い出してみてください。「五色もみじ」は記憶にありませんか。
秋の深まりとともに、もみじの葉が、緑から紅や黄へと徐々に変わっていく様子を例えたものです。
【「五色もみじ」 この美しさは必見です。その年の寒暖により、毎年異なる色合いになります。】
一方桜と言えば、秋よりも春、江戸時代から続く国民的行事である花見でしょうか。
その中でも "染井吉野"は花つきがよく、一斉に開花することから、花見の桜として広く一般に定着しています。
その"染井吉野"は、白よりも少し紅みがかった色(淡紅色)の花をつけます。
では桜の花の色は?と聞かれてみなさんは何と答えますか。(・・?
【 "染井吉野"(ソメイヨシノ) 気象庁が公表している「桜の開花前線」は"染井吉野"を標準木にしています。】
実は桜は、"染井吉野"のような淡紅色の花だけではありません。
そこで今回は、「五色さくら」と名付けて、それらをご紹介したいと思います。
❖早速「五色さくら」を見ていきましょう。(^o^)丿
【白色:"大島桜"(オオシマザクラ) ソメイヨシノの父親の桜。母親は"江戸彼岸"(エドヒガン)です。】
【淡紅色:"妹背"(イモセ) 花は徐々に色が濃くなっていきます。】
【紅紫色:"関山"(カンザン) 紅色は里桜に多く見られます。】
【黄緑色:"鬱金"(ウコン) 桜にはめずらしい黄色がかった花です。】
【緑色:"御衣黄"(ギョイコウ) こちらもめずらしい緑色の花です。】
❖番外編
【濃紫色:"寒緋桜"(カンヒザクラ) 早春に咲く桜です。沖縄で花見と言えばこの桜です。】
どうですか。桜色と言ってもいろいろでしょ。答えに迷いますね。(?_?)
桜の季節は概ね3月中旬から4月中旬です。ぜひみなさん、「桜の回廊」に来て、実際の花をご覧になってください。
また「桜」に関連したテーマで、3月30日に、第30回東山再生フォーラムを開催します。
お花見とともにぜひお立ち寄りくださいませ。みなさまのご応募をお待ちしております。
再生フォーラムの詳細はこちら↓
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/news/2019/03/30-5.html
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園緑地造園係長 太田 幹夫