植物の色(橙色 だいだい色)
2018年12月01日(土)
ダイダイの果実
橙(だいだい)色はミカン属のダイダイに由来する色で、オレンジ色より少し赤味がかった黄色です。
橙(だいだい)に「代々」の字をあてて「子孫繁栄」と掛けた縁起植物で、お正月の鏡餅の上にのせるミカンも橙を使うのが一般的です。また、果実はちぎらないでそのままにしておくと、2~3年は枝に残っており、春になると橙色の実が再び緑色に戻ることから、「不老」や「再生」を連想させるため、このことからも縁起植物として好まれ、屋敷の庭などに植えられます。
植物園内には、果実がなる植物はあまり展示していませんが、薬用植物の一種として植栽しています。なった果実は、採取しないで朽ち果てるまで観察していただくのが植物園のルールです。
ダイダイの葉 葉の付け根に翼状の葉が付いている
植物園長 谷口 茂弘