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寒い時期にこそ次への準備をする両生類

2018年02月14日(水)

寒さもピークになって来たこの地方ですが、現在閉館中の自然動物館の両生類たちも次への準備をしています。次への準備とは、繁殖に向けての準備のことです。
日本に生息しているアズマヒキガエルは冬季に地中で冬眠していますが、この冬眠が早春になって繁殖できる鍵となります。冬眠することによって、オスやメスの体内のホルモンバランスが繁殖に向けての準備を行います。メスはお腹の中に卵を発達させますし、オスはメスの背中に抱きつくために前足の指の部分に黒く胼胝(たこ)のようなものができます。これは二次性徴といい、オスにのみ繁殖期の時に発達するものです。現在アズマヒキガエルは冬眠期に入っており、オスの二次性徴が見られるようになりました。
オスメス関係なく繁殖期に体の一部に変化が起こるものもいます。熱帯地方に生息しているサビトマトガエルは冬眠することはないのですが、活動が緩慢期になる乾季になることが繁殖に重要な気候変化になってきます。サビトマトガエルは現在乾季を再現しているので、オスメスともに目の下に涙を流したような斑紋が浮かび上がってきています。
繁殖に向けての準備が、着々とすすんでいます。開館したら見に来てください。

アズマヒキガエルのオス。指の一部に黒く角質化下部分が現れています。

サビトマトガエルのメス。目の下に涙を流したような斑紋が浮かび上がっています。

動物園飼育第二係  藤谷 武史

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