ボルネオテナガザルのシロウ
サル舎ではシロウ(オス推定年齢42歳)とコウキ(オス16歳)親子二頭のボルネオテナガザルを飼育展示しています。息子のコウキのきりっとしたりりしい顔立ちと比べると、シロウは好々爺(こうこうや)のようなふわっとした優しい顔をしていますので、初めて見る方でも二頭の識別はそう難しくないと思います。42歳というのはボルネオテナガザルとしてはかなり高齢です。体の動きも緩慢になってきました。近ごろはあごが弱ってきたのかリンゴやニンジンなど硬い食べ物を敬遠するようになってきたので、バナナやキウイフルーツ、蒸かしたサツマイモなどを与えています。蒸かしイモはシロウだけの特別な飼料でコウキには内緒にしています。暖かい季節は一日中屋外にいても平気だったのですが、これから春までは室内へ出入り自由にしておく必要があります。そのためお客様からは見えにくくなることもありますがご理解いただきますようお願いいたします。
動物園飼育第二係 澁谷 康