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オフィシャルブログ

サル舎 秋の味覚

2016年09月29日(木)

  • 北園の動物たち
  • アレチヌスビトハギ
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  • ヒゲサキ

アレチヌスビトハギ。漢字で表記しますと荒れ地盗人萩となります。北米原産マメ科の多年草で、日本にはもともと近縁のヌスビトハギが自生しており、私の子どものころはこちらが一般的だったようでしたが、近年この帰化植物のほうが勢力を広げてきているようで、荒れ地でない園内でも普通に見かけることができます。
アレチヌスビトハギの種子はいわゆる「ひっつき虫」の仲間で、この季節、草むらや路傍を歩いたとき、知らないうちにズボンやスカートにひっつかれ困った経験をたいていの方はお持ちではないかと思います。
 


アレチヌスビトハギ


前ふりが長くなりましたが、このアレチヌスビトハギの葉や種子をサル舎のサルたちに与えると皆好んで食べます。ただ、サルたちは全身体毛におおわれていますから、当然アレチヌスビトハギの種子にとって、かれらは格好のカモになります。しっぽや手足に種子をくっつけながらも無心に食べている様子はなかなかほほえましい光景です。体にくっついた種子もその後、口や指を使い食べてしまいましたので、採食に時間をかけるエンリッチメントの効果もありそうです。
秋の深まりとともに、この後、葉も種子も落ちてしまいますので、今だけ楽しめる秋の味覚です。


エリマキキツネザル


サバンナモンキー


ヒゲサキ


動物園飼育第二係  澁谷 康

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